準強制性交等罪で示談を成立させ釈放後に不起訴処分になった事例
解決事例の要点
ご依頼前の状況
ご依頼者様(男性)は自営業であるところ、女性とお酒を呑んだ後、合意の上で性交に及びましたが、後日、女性が被害届を提出し、ご依頼者様が逮捕されてしまいました。
その後、ご依頼者様のご家族が弊社までお越しになり、そのままご依頼をいただきました。
ご依頼の結果
女性との間で示談が成立し、不起訴処分となりました。
解決のポイント
まず、ご依頼者様としては、女性と合意の上で性交に及んだとの認識を有しておりましたので、ご依頼者様との接見を重ね、捜査機関からの誘導に惑わされず、黙秘権を行使することをアドバイスしました。
その上で、ご依頼者様としては、ご自身の認識と女性の認識が異なっていた可能性があることを自覚した上で、女性に対して謝罪の気持ちを示すことを希望されておりましたので、ご依頼者様が女性にお酒を呑ませ、無理矢理性交渉に及んだという事実を認めることはできないものの、認識の違いにより女性につらい思いをさせてしまったことをお詫びしつつ、粘り強く、女性との示談交渉を試みました。
その結果、黙秘権を行使し続けたため、ご依頼者様は20日間近く勾留されてしまいましたが、無事、女性との間で示談が成立し、不起訴処分が確定しました。
ご自身の認識とは異なる事実で逮捕されてしまった場合、いち早く身柄拘束から解放されたいとの思いなどから、捜査機関の誘導に乗ってしまい、ご自身の認識とは異なる事実が記載された供述調書等を作成されてしまう恐れがあるところ、本件においてもそのような恐れがありましたが、弁護士が接見を重ね、捜査機関からの取調べに対する対応を、状況に応じ適宜アドバイスさせていただくことにより、最後まで黙秘権を行使していただくことができました。
また、弁護士から女性に対して、ご依頼者様の謝罪の気持ちをしっかりと伝えた上で、粘り強く示談交渉を続けたことにより、無事、女性との間で示談を成立させることができました。