大麻取締法違反で否認し起訴を免れ釈放になった事例
解決事例の要点
ご依頼前の状況
当然、息子が身に覚えのない罪で逮捕されたしまったとお母様より相談があったため、事実関係を確認したところ、息子様が第三者に大麻を譲渡した罪で逮捕されてしまったことが分かり、お母様との接見も禁止されていたため、ひとまずは、お母様との接見を可能にした上で、嫌疑なしの不起訴処分を目指すこととし、ご依頼をいただきました。
ご依頼の結果
接見等禁止の決定に対する準抗告の申立てが一部認められ、お母様との面会が可能となりました。
最終的には、起訴されることなく身柄が解放されました。
解決のポイント
まずは、いち早くお母様と息子様の面会が可能となるよう、お母様が本件に無関係であり、お母様と息子様が面会することにより、証拠隠滅が図られるような恐れはないことを裁判官に説明するなどし、少なくとも、お母様と息子様の接見禁止は解除するよう求めていきました。
この点、当時、お母様と息子様が同居されていたことなどから、お母様の漠然とした関与が疑われていたため、お母様に作成いただいた誓約書などを裁判所に提出した上で、お母様が本件に全く関与していないことを、裁判官に丁寧に説明していきました。 その結果、裁判所は、お母様が息子様と面会することを認めてくれました。
また、息子様は疑いをかけられている事実について、全く身に覚えがなかったところ、息子様との接見を重ね、捜査機関の取調状況を確認するうちに、大麻の譲渡に関与している人間が息子様に罪を着せようとしている可能性が高いことが明らかとなったため、捜査機関からの誘導に惑わされず、黙秘権を行使することをアドバイスしました。 その結果、20日間近く勾留されてしまいましたが、起訴されることなく、身柄が解放されました。
身に覚えのない事実で逮捕されてしまった場合、いち早く身柄拘束から解放されたいとの思いなどから、捜査機関の誘導に乗ってしまい、ありもしないような事実が記載された供述調書等を作成されてしまう恐れがあるところ、本件においてもそのような恐れがありましたが、弁護士が接見を重ね、捜査機関からの取調べに対する対応を、状況に応じ適宜アドバイスさせていただくことにより、無事、起訴されることなく身柄が解放される結果を獲得できたと考えております。